top of page

「心の話」では、あなたのお役に立てるように、特定の療法や技法にこだわらず、さまざまな療法や技法を統合してカウンセリングを進めていきます。

来談者中心療法(PCA)
 人は、自分の理想の姿を思い描き、それを実現させようと生きています。しかし、その理想の自分と現実の自分が大きく隔たっている時、人は悩みます。その悩みを解決する方法を知っているのもその人自身です。
 カウンセラーは、その人のお話に一生懸命耳を傾けて、その人の心の奥底からその人が持っている解決方法を掘り出すお手伝いをします。
 そのために、その人について条件を付けずにありのまま受け入れます。そして、あたかもその人になったように共感します。
​ こうしてあなたとの間に信頼できる人間関係を作っていきます。

マイクロ・カウンセリング
  その人を受容したり共感したりするには、一定の技法が必要です。​話を促すためにうなづいたりあいづちを打ったり、その人の言った言葉をそのまま返して言葉の鏡になったり、少し言い換えて新しい視点に気づいたり、質問で深堀したり、その人の感情に焦点を当てたりします。このように、カウンセリングの進行や、クライエントの問題やタイプに応じて、それにふさわしい技法を選択していきます。

フォーカシング
 カウンセリングでは、その人の発言の中でも特に、感情が表れた言葉に注目します。その人が「つらい」という言葉を使えば、「つらいんですね」と応答します。そこに問題の糸口を探ります。しかし、一言で「つらい」と言っても、その言葉に含まれているニュアンスをすべて表現していません。その言葉だけにこだわってカウンセリングを続けても思わしい成果が期待できません。大切なのはその言葉の根底にある、言葉になる前の感じです。それを「フェルトセンス」と言います。フェルトセンスに触れることで、問題の核心に迫ることができます。

マインド・フルネス
 カウンセリングでは、言葉だけではとらえきれない、体の感じが重要です。その感覚を研ぎ澄ますのに、「今、この瞬間」に注意を集中できる力が必要です。それによって。ありのままの自分を受け容れることができるようになります。

認知行動療法  

 人は、ある出来事に対して、さまざまな「認知(考え方)」をしたり、さまざまな「感情」を抱いたり、さまざまな「身体の反応」が生じたり、さまざまな「行動」に出たりします。それらは互いに密接に関係しています。認知行動療法では、「認知」に働きかけて「行動」や「感情」を変容します。問題を起こす認知の幅を広げたり、問題を含んだ行動を少しずつ変えることで認知の変容を起こしたりします。

ブリーフ・セラピー

 過去に焦点を当てるのでなく、未来や解決を指向して、治療の効率性を重視して、短期に終結することを目指します。クライエントの思考を活性化させるさまざまな技法を駆使します。基本的なルールは、①もしうまくいっているなら、それを直そうとするな。②もし一度うまくいったなら、またそれをせよ。③もしうまくいっていないのなら、何か違うことをせよ。​の3つです。

ナラティブセラピー
 ​人は自分の作った物語を生きています。しかし、問題の染みついた物語はその人を生きにくくします。​物語に染み付いた問題をクライエントから引き離し、カウンセラーと眺め対話し、問題が起こらなかった例外を探します。そして例外を集めて、新しい、問題の染みついていない、生きやすい物語に作り変えていきます。

ライフレビュー

 これまでの人生を振り返り、今までの人生を統合して受け容れます。聴き手は、幼児期から老年期まで発達段階ごとに構造化された質問をします。話し手は、質問に答えながら過去の記憶を想起します。そして、一つ一つの記憶を結び付け、折り合いをつけ、全体としてこれでよかったんだと受け容れます。このように統合された語り手は、人生を前向きに進め、さらに何かを成し遂げようという新たな活気が出てきます。

ネガティブ・ケイパビリティ

解決できない問題があっても、不可思議さ、神秘、疑念をそのまま持ち続け、記憶もなく理解もなく欲望もない状態で、何もできそうもないところでも、なんとかしているうちに、何とかなる。何もしなくても持ちこたえられていけば何とかなる。10m 進むと新たに10m 先が見えます。一度に100m先までは見通せません。

bottom of page